急性腹症科|大阪市の急性腹症科

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急性腹症科の特徴

急性腹症科とは?

急性腹症とは「急激な腹痛を主訴とし、確定診断には至らないが急性の経過をとるため、緊急手術の適応か否かの迅速な判断が要求される疾患群」とされています。近年、医療の進歩とともに内視鏡治療や血管内治療(IVR)など、手術以外の方法にて治せる急性腹症も増加しています。しかし、未だに手術以外の方法では治せない疾患も多数存在し、治療の遅れは死に至る可能性があります。

当院では急性腹症に対し、各科一体となって診療していますが、急性腹症科では外科との協力のもと、“治療の最後の砦”ともいえる緊急手術を主に担当しております。

我が国の急性腹症における問題点

現在、消化器外科の中心は悪性疾患、いわゆる“癌”であり、特に大学病院や独立行政法人病院などでは定期手術の癌手術でパンク状態にあります。

このような現状のため、緊急手術を要することの多い急性腹症の救急車が受け入れを断れる“たらい回し”が生じたり、夜間・土日の手術が施行できない問題が生じています。 さらに消化器外科手術のメインはあくまで癌手術であり、急性腹症手術は多忙のなかで片手間に行われている現状もあります。

また、我が国の消化器外科医は手術以外にも内視鏡などの検査や抗癌剤などの化学療法、緩和ケアなど多様な仕事があり、多くの外科医が非常に多忙であります。 さらに当直明けでも帰宅することは難しく、長時間労働のなか、日々の手術をこなしていますが、当直明けの手術は危険であると外科医は感じています。

我々はこのような日本の急性腹症診療の問題点を打破するために、日々の診療を可能な限り急性腹症に特化し、“buddy”と呼ぶに相応しい医師通しで協力し合って当直明けの帰宅を基本としております。 このように体力・精神力の両方が充実した状態での診療を実行しております。

当院の急性腹症科

1.24時間, 365日断らない

大阪市内の腹部救急のたらい回しをゼロにすることを目標に当院急性腹症科は“24時間、365日断らない”をモットーに診療を行っています。 近隣の名立たる病院からも緊急手術の必要な急性腹症の依頼を受け、地域医療に貢献しています。

2.手術創の小さな“腹腔鏡手術”の導入

最近、よくテレビなどで小さな傷の手術、“腹腔鏡手術”という言葉を耳にされると思います。 手術創が小さいので痛みも少なく、術後の回復も早いのが特徴です。 癌手術に関しては積極的に腹腔鏡手術を導入している病院が増えています。

ところが急性腹症に関しては、腹腔鏡手術の良さを理解していながら、導入できていない施設が多く、特に夜間・土日に施行できる施設はないといっても過言ではないと思われます。 当院では我々を含め、日頃の腹腔鏡手術に精通した外科医とともにいつでも腹腔鏡手術のできる環境を整えており、急性腹症に対しても腹腔鏡手術を導入、患者さまに喜んで頂いています。

3.急性腹症科実績

急性腹症に対する緊急手術症例数は毎年増加傾向にあり、2014年度は1年間で308例であり、1か月平均約25例の緊急手術を施行しました。ほぼ毎日のペースで緊急手術を行っており、“緊急手術に慣れている”と言えます。

急性腹症科の実績

 

急性腹症科の実績、腹腔鏡による手術の割合と疾患。

2014年度の緊急手術症例数308例のうち、腹腔鏡手術を第一選択として症例は254例でした。 約80%の症例で腹腔鏡手術に臨んでいます。

急性腹症科の実績、腹腔鏡による手術の割合と疾患。

★急性虫垂炎
俗にいう“もうちょう”です。近年、抗生物質の進歩により手術せずに治ることもありますが、再発の可能性があったり、若い女性の方では繰り返す虫垂炎で不妊の危険があったりと今でも手術加療は重要な治療法です。

★消化管穿孔
食べた物が通る通り道である消化管に穴が開く(穿孔、せんこう)病気です。食道・胃・十二指腸・小腸・大腸とさまざまな消化管での穿孔を経験します。基本的には緊急手術が確実な治療法です。特に大腸穿孔は今でも経過によっては死に至る恐ろしい病気です。

★腸閉塞
食べ物な流れが悪くなり、嘔吐や腹痛が出現します。腸の通りが悪くなったり(機械的腸閉塞)、腸の動きが悪くなったり(機能的腸閉塞)とさまざまな原因で起こります。機械的腸閉塞のなかでも腸が捻じれたり、絞めつけられたりして腸が腐ってくる腸閉塞に対する唯一の治療法は緊急手術です。

★鼠径ヘルニア嵌頓
鼠径ヘルニアとはぞくにいう“だっちょう”です。嵌頓(かんとん)とは出た腸がもとに戻らなくなる状態をいいます。 もとに戻らなくなった腸は腐ってきますので、緊急手術にて解除させる必要があります。当院での定期手術としての鼠径ヘルニア手術件数は非常に多く、嵌頓症例にも自信を持って手術を行っています。

★急性胆のう炎
胆のうと呼ばれる臓器に急激に炎症は生じる病気で、多くの原因は胆嚢結石です。 日本腹部救急医学会などが定めた“急性胆のう炎診療ガイドライン”でも早期の手術(胆のう摘出術)を推奨しており、当科では夜間・土日を問わず可能な限り腹腔鏡手術にて対応しております。

急性腹症科の外来担当表

城田 哲哉

城田 哲哉(しろた てつや)

急性腹症科部長 / 外科副部長

専門
急性腹症、胆膵、消化器外科一般、救急一般
資格・所属
近畿大学医学博士/厚生労働省許可 麻酔科標榜医/日本外科学会 指導医 専門医/日本消化器外科学会 指導医 専門医/日本内視鏡外科学会 技術認定医 評議員/日本腹部救急医学会 評議員/日本消化器内視鏡学会 専門医/日本がん治療認定医機構 がん治療認定医/がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修(PEACE)修了
メッセージ
可能な限り、いつでもどこでも医療を行なうよう努力します。好きな言葉は「切磋琢磨」です。趣味は大型車の運転です。
山口 拓也

山口 拓也(やまぐち たくや)

外科医長 / 急性腹症科医長

専門
急性腹症/日帰り手術/胆膵/救急一般
資格・所属
日本外科学会専門医/日本消化器外科学会/日本腹部救急医学会/日本臨床外科学会/日本内視鏡外科学会/日本短期滞在外科手術研究会
メッセージ
患者さまの立場で考えることをモットーに、高度な医療を提供することを目標としています。 好きな言葉は「仁・義・礼・智・信・厳・勇」です。趣味ラグビー、野球、読書です。

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