
当院の内科は現在、循環器内科と代謝・内分泌内科、呼吸器内科の3つに分かれており、心臓血管を中心とした循環器系・代謝内分泌系疾患が、対象疾患となります。
近年、心血管病の危険因子としてメタボリック症候群が話題になっています。当内科はそのメタボリック症候群のような内分泌代謝異常を基礎に、動脈硬化が進行してくるような病態を治療することを最も得意とする科であると言えます。
多根総合病院循環器科の基本理念について
まずは循環器科の基本理念について下記にお示しいたします。
- 心血管病のどの段階の患者様に対しても、対応できる最新の循環器診療を提供する
- 個々の患者さまを大切にして、エビデンス(科学的根拠)+αの治療を目指す
- 患者さまにとってより快適な医療を提供する
| 受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | 9:00~11:30 | 濱 受付11:00まで 仲谷 三木 |
大谷 神崎 |
三木 |
山口 受付11:00まで 大谷 小山 |
濱 藏城 |
塩見 肝臓予約のみ |
|
| 午後 | 14:00~15:30 | 小林 大谷 平間 |
花谷 竪山 |
濱 竪山 |
並川 今橋 |
- | - | |
| 専門 外来 |
14:00~15:30 | - | ペースメーカー外来 第1週 櫻井 |
- | - | 禁煙外来 担当医 |
- | |
- 青字は診療科目、赤字は再診予約の方のみとなっております。赤マスの日は休診日です。
- 全診療科で予約診療制度を導入しております。
- 初診、再診に関わらず、あらかじめ予約センターにて診療予約が可能です(予約センター直通電話番号:06-6585-2729)。
- 都合により、休診または代診となる場合がございます。ご了承下さい。
当内科の実績に関しては、1984年から心臓カテーテル検査を開始し、すでに総カテーテル件数は約8,800例に達しています。この多くの経験を生かして、冠動脈疾患に対して経皮的冠動脈インターベンション、末梢動脈疾患に対しては経皮的血管形成術といった血管内治療をメインに展開しています。
また、これまで徐脈性不整脈に対しては恒久的ペースメーカー植え込み術を行ってきましたが、さらに頻脈性不整脈に対して高周波カテーテルアブレーション治療を行っていく予定です。ここ数年の当院の治療成績については下記の通りです。
| 年 (1-12月) |
2005 (H17) |
2006 (H18) |
2007 (H19) |
2008 (H20) |
2009 (H21) |
2010 (H22) |
合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| カテ件数 | 436 | 423 | 332 | 487 | 416 | 395 | 2,489 |
| CAG | 340 | 316 | 262 | 392 | 340 | 336 | 1,986 |
| 緊急CAG | 73 | 80 | 58 | 72 | 61 | 40 | 384 |
| PCI | 149 | 124 | 125 | 171 | 122 | 122 | 813 |
| PTA | 13 | 22 | 9 | 16 | 9 | 12 | 81 |
| PM植込み | 8 | 9 | 10 | 14 | 11 | 20 | 72 |
- CAG:冠動脈造影検査/PCI:経皮的冠動脈インターベンション/PTA:経皮的血管形成術/PM:ペースメーカー
また、当院には心血管系の評価にかかせない画像診断法を多数有しており、患者さんに適したもしくは患者さんが希望する診断法を選択することが可能です。
- 心血管病の連続性について
- みなさんは心血管病と聞いて、自分とは無縁の病気とお考えではないでしょうか?しかし、心血管病は下の図のように高血圧・糖尿病・高脂血症・喫煙などの危険因子(リスクファクター)を持った時点から始まる連続的な病気であると言われています。ですから、高血圧・高脂血症・糖尿病の時代から将来的に発症しうる可能性が高い心血管病を予防していかなければなりません。
- 冠動脈CT
- 当院では64列のマルチスライスCTが稼働しており、簡便なCT撮影にてかなり精密な冠動脈の情報を得ることが可能です。冠動脈インターベンション後の再狭窄評価等はまだまだ困難ですが、スクリーニングとしては優れた情報を提供することが可能です。
- アイソトープ検査
- おもにタリウムという核種を使用して、安静もしくは運動負荷心筋シンチを行っています。心臓のアイソトープ検査は冠動脈造影の次に信頼性の高い検査です。
タリウムに関しては、アデノシンによる薬剤負荷心筋シンチも行っています。また、ピロリン酸心筋シンチ・BMIPP・MIBGも行っており、急性心筋梗塞の診断や心筋の脂肪酸代謝異常、心筋での交感神経支配を調べることが可能です。
- 薬剤負荷エコー
- 狭心症は一般に、胸痛発作時に起こる一過性の心電図変化を確認することで診断が行われます。ところが、発作のないときの検査では、多くの場合心電図や心エコーでも全く異常が認められません。負荷心エコー図は心臓に負荷がかかった状態を作り狭心症を診断する検査です。当院での負荷方法は運動負荷と薬剤(ドブタミン)負荷を行っています。 運動負荷では、走る前後で心臓機能や壁運動異常を診断します。足や膝に問題があったり、走れなかったりする方には、ベッド上で心臓を活発に動かす薬剤(ドブタミン)を使用し運動をしている状態を作りだし、負荷中の心臓機能や壁運動異常を診断します。特に薬剤負荷検査はベッドサイドで施行可能で、経済的な検査方法です。当院では、心筋虚血を検出できる検査方法の1つとして、負荷検査を火・木・金曜の3回行っています。
- 冠動脈造影及び経皮的冠動脈インターベンションについて
- 当院では、出来るだけ患者さんにストレスのない冠動脈造影及び冠動脈インターベンション(血管内治療)を提供するように心がけています。具体的には、診断的な冠動脈造影は、上腕動脈(肘の動脈)から局所麻酔下で、4Fr(外径 1.3 mm)というサイズの非常に細いカテーテルを使用して行っています。この方法では、ほとんど安静を強いられることがないことと、非常に細いカテーテルを使用していますので、出血の心配が極めて少ない事が、最大の利点と考えています。また、冠動脈インターベンションについては手首の動脈から治療することを基本としています。この手首から治療する方法をTRIといいますが、安静は手首のみで良いため、食事も自分で出来るし、歩行も可能ですので、極めて術後の安静によるストレスが少ない方法と言えます。TRIは当院の造影法と同様に出血性合併症が極めて少ないという利点もあり、みなさまにたいへん喜んで頂いています。大腿動脈(ふともものつけね)から検査もしくは治療をしなければならない場合でも、止血道具を使用することで、術後の安静時間を短くしていくように心がけています。具体的な入院期間については、冠動脈造影および予定の冠動脈インターベンション共に、大きな合併症がない限り2泊3日となっています。
- 心血管病(しんけっかんびょう)
- 心血管病と言ってもあまりぴんと来ないかも知れませんが、非常に簡単に言えば、心臓や血管系に関連したすべての疾患をさします。
- 虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)
- 心臓は一日に約10万回も収縮と拡張をくりかえし、全身に酸素や栄養を送り続けています。その心臓のポンプ作用は、我々が普段使っている骨格筋とは全く異なる心臓の筋肉、つまり心筋が担っています。その心筋に栄養を送る動脈を冠動脈と言いますが、なんらかの理由でその冠動脈が詰まってしまったり、細くなったりする病態を、虚血性心疾患と言います。虚血性心疾患には、大きく心筋梗塞と狭心症に分けることが可能で、簡単に申し上げると、冠動脈が完全に詰まった状態が心筋梗塞、狭くなってはいるものの詰まっていない状態が狭心症です。その原因は、主に全身の動脈硬化に伴い、冠動脈にも動脈硬化が進行することによって起こることが多いですが、その他には血管の痙攣や体内で出来た血栓が冠動脈に詰まることによって起こることもあります。治療法は、大きく内服治療・血管内治療・手術治療になりますが、強い症状を有する動脈硬化性の病変をお持ちの患者さまの場合は、血管内治療か手術が行われることが一般的です。心臓に対する開心手術は、この10年で大変安全な治療となり、手術の成績も格段に向上しました。しかし、日本人の国民性か多くの患者さんが胸を大きく開くことを嫌われ、日本では虚血性心疾患の治療は非常に多くの方が血管内治療を選択される傾向があります。
- 心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)
- 心臓は、右と左、さらに上下(上:心房、下:心室)の計4つに別れています。それらの部屋の間に存在する組織を弁(べん)といいます。弁は、心臓がよどみなく血液を肺や全身に送れるように、それぞれの部屋で血液が逆戻りすることを防いでいます。ところがこの弁が障害を受けると、隣の部屋や肺もしくは全身に血液を送り出しにくくなったり、血液が逆流したりするようになることがあります。この病態を総称して、心臓弁膜症といいます。心臓弁膜症の治療も大きく、前述の3つの治療(内服治療・血管内治療・手術治療)がありますが、症状が悪化した場合は、やはり血管内治療や手術が選択されます。虚血性心疾患に比べて、弁膜症に対する血管内治療は、その簡便性は高いものの、治療手技が煩雑であったり、効果が一時的であったりすることや、治療できる患者さんが限られるといったデメリットもあります。よって、弁膜症に対する最も一般的な治療は開心手術ということになります。弁膜症に対する手術療法は、自分の弁を温存する形成術と悪い弁を取り替える弁置換術があります。また、取り替える弁に関しては、生体弁と機械弁とに別れ、それぞれに長所・短所がありますので、患者さまの病態に応じて治療法が選択されるようになっています。
- 心筋・心膜疾患(しんきん・しんまくしっかん)
- 心筋疾患とは、心臓の筋肉そのものがおかしくなってしまう病態を指し、具体的には心筋が収縮力を失ってどんどん心臓の内腔が拡張していたったり、どんどん筋肉が肥大して壁が厚くなったりする状態をいいます。原因の分からないものを原発性(もしくは一次性)心筋症といい、原因の明らかのものを2次性心筋症と言います。原発性の心筋症に対する治療は、主に薬物療法がおこなわれますが、重症例に関しては一時的に心臓を補助する装置を装着したり、血管内治療で肥大した心筋を焼灼(しょうしゃく)したり、ペースメーカー治療が行われたりすることがあります。 心膜疾患は、心臓を包んでいる心膜という膜が何らかの原因で変性をきたした状態を指します。心膜に変化がおこると心臓の拡張性が低下し、十分な心拍出量が得られなくなり、疲れやすくなったり、体重が落ちたりする事があります。心膜の変性が永久的なものである場合で、症状が非常に強い場合は、心膜を切除する外科的手術が行われます。
- 不整脈(ふせいみゃく)
- 不整脈には脈が速くなる頻脈性不整脈と、脈がおそくなる徐脈性不整脈があります。頻脈性不整脈には発症すると突然死するような危険なものも含まれ、一般的には徐脈性不整脈より緊急性を要することが多いです。治療法に関しても、頻脈性不整脈の治療に関しては、薬物治療以外に高周波カテーテルアブレーション治療や外科的焼灼術・植え込み型除細動器植え込み術がありますが、徐脈性不整脈に関してはペースメーカー植え込み術と、かなり異なります。現在の頻脈性不整脈の治療法は、根治療法としての高周波カテーテルアブレーションが一般的で、多くの頻脈性不整脈が根治可能となってきています。根治不可能で致死的な不整脈には植え込み型除細動器が植え込まれます。この機械は、致死的不整脈の発症を関知し、自動的に心臓に電気ショックをかけて通常のリズムに戻してくれるように働きます。ペースメーカーに関しては、年々サイズが小さくなり、それでも色んな機能が追加されるようになってきています。
- 動脈疾患(どうみゃくしっかん)
- 動脈疾患は、大きく大動脈疾患と末梢動脈疾患に分けることが出来ます。大動脈疾患は、大動脈解離や大動脈瘤があり、共に破裂の危険があります。破裂した場合、救命は極めて困難であり、破裂する前に手術やカテーテル治療にて、大血管を補強もしくは人工血管に置換する必要があります。大動脈疾患に比して、末梢動脈疾患は閉塞性動脈硬化症・急性動脈閉塞・バージャー病・大動脈炎症候群・血管ベーチェット・末梢動脈瘤と多くの疾患が存在します。さらに閉塞性動脈硬化症については、閉塞もしくは狭窄した動脈の部位によって様々な症状(めまい、失神発作、手のだるさ、脱力、麻痺、労作時下肢痛など)が出ます。閉塞性動脈硬化症については、薬物治療以外に血管内治療や外科的バイパス術があり、その重症度により治療法が選択されます。
- 静脈疾患(じょうみゃくしっかん)
- 静脈疾患の代表的な疾患として、深部静脈血栓症・血栓性静脈炎・下肢静脈瘤があります。局所的なむくみや腫れ、疼痛を伴うことがあります。血液をさらさらにする抗凝固薬を飲んだり、手術療法が行われたりすることがあります。
- リンパ疾患(りんぱしっかん)
- リンパ疾患の最もよくみられる疾患としてリンパ浮腫があります。リンパ浮腫の原因としても最も多いのは、乳ガンや子宮がんの手術の後遺症ですが、原因の良くわからないものも存在します。治療法は、減量・弾性ストッキングが一般的ですが、手術療法も効果がある場合があるようです。

三木 文雄(みき ふみお)
特別顧問
- 専門
- 感染症/呼吸器/糖尿病
- 資格・所属
- 大阪市立大学医学博士/元大阪市立大学第一内科助教授/日本内科学会認定内科医 /日本感染症学会専門医・指導医/日本化学療法学会抗菌薬臨床試験指導者/ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター /日本化学療法学会抗菌化学療法指導医/日本内科学会指導医
- メッセージ

大谷 眞一郎(おおたに しんいちろう)
内科部長/循環器科(血管内治療)部長/検診部部長
- 専門
- 循環器(インターベンション)
- 資格・所属
- 日本心血管インターベンション学会認定医・指導医/日本救急医学会専門医/日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医/大阪市立大学医学博士/ 大阪市立大学医学部臨床教授/近畿大学医学部奈良病院非常勤講師/全日本病院協会認定保健指導士
- メッセージ
- 趣味は散歩とピアノです。患者さま中心の医療を心がけています。

濱 典男(はま のりお)
内科部長
- 専門
- 一般内科
- 資格・所属
- 京都大学医学博士/日本内科学会認定総合内科専門医/日本循環器学会認定循環器専門医 /日本内科学会指導医/日本内科学会認定内科医/日本体育協会認定スポーツドクター
- メッセージ
- 趣味はマラソン、自転車、水泳です。根拠のある治療を目指しています。

淺井 哲(あさい さとし)
外科/内視鏡センター副部長
- 専門
- 消化器内視鏡
- 資格・所属
- 日本内科学会認定医/日本内科学会/日本外科学会/日本消化器病学会/日本消化器内視鏡学会/日本外科系連合学会
- メッセージ
- 内視鏡のスペシャリストとして、苦痛無く短時間で正確に検査や治療ができる高い技術の提供を目指しております。
好きな言葉は「敵は己の中に」です。趣味はフットサル、トライアスロン、ゴルフ、サーフィン、ボルダリングです。

佐々 成太郎(さっさ せいたろう)
- 専門
- 消化器内科
- 資格・所属
- 日本内科学会/日本消化器病学会/日本内視鏡学会
- メッセージ
- 常に患者さんの気持ちを考え、適切な医療を提供していきます。

田上 光治郎(たのうえ こうじろう)
- 専門
- 消化器内科
- 資格・所属
- メッセージ

赤峰 瑛介(あかみね えいすけ)
- 専門
- 消化器内科
- 資格・所属
- メッセージ

藤本 直己(ふじもと なおき)
- 専門
- 消化器内科
- 資格・所属
- メッセージ















